物理のノート
電磁気回路の基礎と応用
誘導電動機(誘導モーター)
原理&特徴
「アラゴの円板」
[電源]-[電動機(回転:無負荷)]{鉄損のみ(固定費)}
[電源]-[電動機(回転:有負荷)]-[例:洗濯機]{鉄損+銅損(変動費=始動時0)}
滑り(s):$N=(1-s)Ns$ ⇔ $s=\frac{Ns}{Ns-N}$ 滑り分(電動機の減少した回転分)が、洗濯機内で水流を起こす「出力P(W)」及び「仕事W(J=W・s)」をする。$\frac{r}{s} $
短所
低速時の大トルク回転(旧式の洗濯機:近年はブラシレスモーターによるダイレクトドライブ)
誘導電動機は, 同期速度$N_s$で回転した場合, 回転子に磁界の時間的変化が生じないために, 誘導起電力が生じない. 誘導起電力を生じさせるために回転子は、同期速度より$2$%から$5$%ほど遅く回転する. このことから, 誘導電動機は,"非
同期電動機
"とも呼ばれる.
誘導モーターの出力
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誘導発電機の出力
二次入力=二次銅損+機械的出力 \[ P_2=VI=P_{c2}+P_0\\ =3\frac{r_2}{s}I_2^2=3 r_2 I_2^2+3(\frac{1-s}{s}r_2)I_2^2 \] 「入力:銅損:出力」の比は次のとおり. \[ P_2:P_{c2}:P_0=1:s:(1-s) \]
誘導モーターの出力は, 滑り$s$(=回転速度$N$)に由来する. なお,
同期モーター
の出力は, 相差角(負荷角)に由来する.
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